わが子に代わって親が行う「親コン」。婚活関連の話題のなかでは時々耳にしますが実際の成婚率はどうなのでしょうか。婚活パーティーに参加している人や婚活に熱心な人たちの間でも、「親が子どもの婚活をするっていうのは……」と少々抵抗感を覚える人も多いように思います。ですが、これだけ親コンが盛り上がっているのは婚活として成功しているという一面もあるでしょう。
本人が活動するよりも難しい「代理婚活」
実際、代理婚活会はかなりシビアだといいます。代理婚活会は一般的にプロフィールを見て、良さそうなプロフィールの子どもを持つ親のもとへ行きお互いに話しをします。そして双方気に入れば、持ち帰って子どもに話して、子どもも納得すればその後子ども同士が会うという段取りが多いんですね。本人不在ですから、あくまでプロフィールと相手の親からのみ判断するわけです。
婚活パーティーでは相手のプロフィールを確認したり、希望に合った人かどうかを判断することもありますが、それよりも重視するのは会話をした時の印象やフィーリングで好感を持ったからという場合が多いでしょう。。
親コンの場合は、娘の親にしても息子の親にしても「条件次第」というかなり厳しい現実があるのだそうです。例えば息子の親から見れば「女性はなるべく若く」「当然初婚で」加えて「幼稚園教諭や保母さん」(優しいお母さんになれそう)「ピアノ教師」(幼少からピアノを習っていると育ちが良さそう)といった仕事に就いている女性の好感度が大。逆に35歳を上回った女性や、ネイリストやファッション業界といった、ある程度の年齢になったお母様方から「派手そうな印象」のある職についている人は全く人気なし。
一方で娘の親は年齢より何よりまずは「職」。当然ながら医師や弁護士といったプロフィールの息子を持つ親のもとに殺到します。「大手企業」「上場企業」というプラスαをつけられない「会社員」肩書きの息子を持つ親は大苦戦です。
本人がそこにいないのに、肩書きと自己紹介だけで歴然と人気の差が出る……。何やら少々怖いような気もしますが、逆に言えば「プロフィールの差」だけしかないといった風にも思えるかも。要するにどれほど条件の良い人でも、条件にプラスして人柄やその人が持つ雰囲気、性格が本当の意味で「この人ともっと一緒にいたい」という気持ちにさせる原動力ですから。
とはいえ親コンは視点を変えて見るとメリットもあります。親同士が納得した相手とはスムーズに結婚がすすみます。また自分を育てた親だからこそ、客観的に自分にピッタリの相手を見つけてくれる可能性は高いでしょう。親以上に子どもの幸せを願っている人はいないのですから、代理婚活はある意味シビアになって当然なのかも。深い愛情と「どうにかして子どもに幸せな家庭を持ってほしい」と願う親心が、シビアな代理婚活を展開していると言えるのかもしれませんね。
結婚に大切なのは出会いのチャンスを増やすことです。出会いの場で気に入った相手を見つける事から恋愛が始まります。もしも「自分で婚活してほしい」と願うならば、お見合いパーティーへの参加を勧めてみるのが良いかもしれません。
(2014.2.21更新)