1人ずつの自己紹介タイムが終わり、フリータイムが始まった。今回、俺の気になった女性は倍子と株子だけ。この2人とフリータイム中に絶対話すという目的を決めた。フリータイムではドリンク(ウーロン茶と緑茶)とスイーツ類やスナック類があり、自由に取って良いらしい。
ライバル多数!狙いの女性はフリータイム順番待ちが発生…。
スタッフ:「フリータイムは全部で7回ございます。それでは、早速1回目のフリータイムをスタートします。皆様ご起立お願いします。」
一斉に皆が立ち上がり、ゆっくり動き始めた。俺は、気になっていた倍子がいる方向に向かいながら、中央テーブルに並べられたウ—ロン茶を手に取った。倍子の席は遠く、辿り着くまでの間にライバル男性に先を越されてしまった。
行き場を失なった俺は、壁際にあった孤立した席に着席してお茶を飲むことにした。飲みながら会場全体を見渡すと、どの女性が人気なのか一目瞭然だ。俺が好意を持っている倍子の席には、次彼女と話がしたい男性がスタンバイしているのだ。(まずい!並ばないと話せない!)と思った俺は、並ぶことにした。
俺 :「ここ並んでますか?」
ライバル:「そうですね、並んだ方がいいかなと思いまして(笑)」
俺 :「どうしても話したい女性がいるなら並んだ方が良いですよね〜」
ライバル:「ほんとそうですよね!」
俺 :「なんか今日は一点集中しちゃってますね(笑)」
ライバル:「そうだね〜、失礼ですがおいくつなんですか?」
俺 :「32才です」
ライバル:「もっと若く見えたよ(笑)かっこいいからモテるんじゃない?」
俺 :「全然ですよ(笑)」
ライバル:「気になった人いたら、おやつとか持って渡すと良いですよ(笑)」
俺 :「なるほど!」
俺もアドバイス通り、中央テーブルに置いてあったお菓子を持って並んだ。2回目のフリータイム&3回目のフリータイムは、ただただ立って待つだけ。
ついに狙いの倍子ちゃんとのフリータイムが開始!
スタッフ:「4回目のフリータイムをスタートします、同じ方とのお話はできません、必ずパートナーチェンジをお願いします。」いよいよ、待ちに待った倍子とのフリータイムが始まった。俺は、予め確保しておいたお菓子をプレゼントして倍子との会話のきっかけにした。
俺 :「どうも!良かったらお菓子食べてください(笑)」
倍子:「あっどうも!美味しそう(笑)」
俺 :「女性は、移動しにくいから大変だよね。」
倍子:「食べたくてもなんだかタイミングがなくて、ありがとう(笑)」
俺 :「倍子さんは、趣味がランニングなんですね」
倍子:「最近、始めたばっかりなんです。」
俺 :「いいですね!」
倍子:「この前ランニングシューズを買いに行ったら、結局ブーツとかも買っちゃって靴ばっかり買っちゃいました(笑)」
スタッフ:「以上で、前半のフリータイムが終了となります。」何とか前半ギリギリでお目当ての倍子と会話する事ができた。お菓子作戦は打ち解けるのにいいきっかけになったんじゃないかと思う。残す後半では株子を狙って動こうと思う。