最近、一部の出産適齢期の女性の間で「卵活」なる言葉が注目されているそうです。婚活に関係ありそうな「卵活」ですが、簡単に説明すると「健康な未婚の女性が自分の卵子を凍結保存」する事です。卵子の老化や晩婚など、様々な不安から、自分の卵子を凍結して保存し準備しておく、という事らしいのです。
出産に縛られることなく婚活ができるメリットがある
これまで卵子凍結は例えば不妊治療中の夫婦であるとか、健康上の問題がある人(治療で卵巣機能が失われる可能性があるなど)のみに許されてきた医療行為です。しかし、この卵活はごく健康的で一般の未婚女性が対象になっています。
たとえば、20代半ばで将来なかなか結婚はできないのではないかという不安がある人や、結婚したとしても自分は仕事を続けたいとか、収入面の問題から続けざるを得ない状況なのではという心配を持つ人。こういった女性が未来への準備として若いうちの卵子保存に興味を持っているようです。
しかし、注目しているのはまだ結婚や出産を考えていない人だけではありません。アラサー世代の婚活女子からも注目を浴びています。出産というラインに縛られて焦って結婚するよりも、しっかりと自分が後悔しない相手と結婚したいと考える人にとって卵活が頼りになる制度となるかもしれません。
また、今の時代背景から考えても結婚しすぐに出産というのは難しい事も多いでしょう。結婚の為の準備や結婚式と何かと費用がかさんでしまいますから、もう少し貯金をしてから子供を作ろう。となる夫婦も多いはず。今現状で婚活を始めても子供を授かれる準備ができるまでには時間がかかることを考えると、様々なリスクを背負うよりも若いころの健康な卵子を使いたいと思う女性もいるはず。
他にも、「出来れば子供は二人欲しいけれど、年齢的に1人が限界」といった年齢のリミットに縛られる事も無くなります。卵子の老化が原因とされるリスクが半減出来きるので、チャンスがあるならばもう一人子供を授かりたいという人も増え、少子化の改善にもつながるかも知れませんね。
現状では健康な女性の卵子保存の可否はまだ検討段階です。今後どうなっていくかは分かりませんが、将来結婚を考える女性にとって子供を持つことは結婚や婚活と切り離せない問題です。晩婚化が進むこの時代に卵活という可能性があることを知っておいても良いと思います。