これまで一生懸命働いて、あるいは家庭を守ってきたシニア世代が、地域や仕事といったワクを越えて新しい人と人とのつながりを得ることができる——それがシニアコンです。シニアコンはシニア(50代〜60代)を対象とした街コンです。
恋人、パートナーだけじゃなく、趣味や仲間を見つけられるのがメリット。
高齢化社会の中で、人生の後半に入り改めて「自分の人生」について考え直すこともあるでしょう。伴侶を亡くした人もいれば、多忙な中年時代を過ごし気がついたら「おひとりさま」の老後になっていたという人もいるかもしれません。
子どもはいるが独立し、連れ添った人を亡くした人も、今や人生80年は当たり前の時代になりましたから、残りの歳月を一緒に寄り添い歩く人が欲しいと考えるのも当然のことです。結婚というスタイルを選択しなくても、社会人としてもひと段落ついた年代から新しい人の輪を広げて楽しみたいといった考え方もあるでしょう。
通常の婚活パーティーでも「シニア向け」や「60代以上」といった年齢層を区切ったものも催されています。こちらはその名の通り結婚相手を探すものになります。例えばシャンクレールやクラブチャティオでは40代・50代中心のお見合いパーティーを数多く開催しています。
シニアコンは婚活だけでなく、「人生の楽しみ」を見つけるための活動と言い換えてもいいと思います。ですので、夫婦での参加が可能なパーティーもあるのが特徴です。街コンのスタイルをとり、指定された1軒目の店でスタートし、その後は協賛している店を自由に移動しながら、気の合う人・気に入った人を見つけて過ごせます。
最近では、2013年5月に「シニアコン G.Gコレクション2013 」、2013年6月には築地で友達の輪を広げようというキャッチコピーの元、シニアコンが開催されています。どちらも男女ともに売り切れで大反響だったようです。
シニア世代で出会いを求めているとが増えている。
人生経験が長くなると、どうしても交友関係も固まってしまいがちです。でもシニアコンに参加することで、これまでとは違った新しい交際を始めることができるかもしれません。もちろん独身の人は異性との出会いも楽しめます。夫婦で参加すれば、この先を一緒に楽しむ仲間の縁が広がります。
参加者は例えば「55歳以上〜」といったようにおおまかな年代を想定しているので、共通の話題がない・何を話していいかわからない、といったような心配もありません。会場にはスタッフがいて、シニアコンがスムーズに行われるように声かけをしてくれたり、テーブルの移動や新しい出会いのマッチングの手助けもしてくれます。
40代50代のミドルエイジの婚活は珍しくもない昨今ですが、さらに上のシニア向けの婚活もとても盛んです。それだけ出会いを求めているシニア世代が多いという事ですね。シニアコンは婚活だけにとどまらない、シニア向けの「出会いの場」と言えるでしょう。