
ちょっとビックリな婚活を見つけました、「トマト投げ婚活」です!トマト投げと言えば、スペインのトマト収穫祭で大勢の男女がトマトまみれになるお祭りの場面をTVで見た事がありませんか?全身真っ赤っかになりながら、参加している老若男女が皆必死になってトマトを投げ合う不思議なお祭りです。
全力で遊ぶからこそ打ち解けるスピードが速い
このトマト投げを婚活に利用しようと企画したのは、JAやつしろと県内でブライダル関係を営む出雲総業。トマトは八代市の特産品です。お嫁さん不足に悩む農業後継者の男性と、農家に興味のある女性の参加を募り、男性は28人、女性も16人ほど参加したそうです。
婚活「トマト投げ」ですから、ただトマトを投げるのではなく、「気になる人に向かってトマトを投げる」のがミソ。「投げて!」の掛け声と共に女性の参加者はいっせいにお目当ての男性に向かってトマトを投げつけたそうで、準備された100キロもあるトマトもすぐになくなったという事です。その後、参加者は着替えてから八代市の特産物(もちろんトマトも!)を使った食事会に出席。
どうしても「食事会」となると構えてしまったり、何を話していいかわからず気まずい雰囲気になったりしがちですが、「トマト投げ」という一大イベントを共有しているので大いに盛り上がったようです。農林水産業では地域的に「女性との出会いが少ない」事や、「農家や漁業のウチにお嫁に来ると大変そう」と思われてなかなか結婚できないといったお嫁さん不足の問題が常にあります。
そこで地域活性や地元アピールといった面も含めて、最近は自治体や地元企業がこうした「ちょっと変わった婚活」を企画運営することが増えてきています。トマト投げも特産品を使い、ちょっとしたお祭り気分で参加できる事、気負わずに参加者同士が話せる雰囲気などが良かったのではないでしょうか。
JAやつしろでは、特産のナシ狩り婚活も計画中だそうです。農家や畑の雰囲気を実際に感じることで「出会い」だけでなく、より高い確率でカップリング、結婚へと進んでいってほしいという願いもあるようです。
最近の婚活は本当にいろいろなスタイルで行われています。いずれにしても参加する側が「婚活イベントを楽しもう!」という前向きな気持ちで出席すること、「いい縁があればぜひ」と積極的に自分をアピール&相手にアプローチすることが婚活イベントの成否を決定すると言えるでしょう。