パーティー開始時間になると、ステージ上に司会進行スタッフが登場した。司会者はイジリー岡田似で、トークもかなり上手。手馴れている感じで、本日の流れを説明してくれた。どうやら名前ビンゴゲームと仮装コンテストがあるらしい。ゲーム企画があれば会場も盛り上がって女性にも話しかけやすいかなと、期待が高まった。
パーティー開始!ビンゴゲームで異性と会話するきっかけをゲット。
司会がパーティー主旨についての話が終わると、乾杯の音頭が始まった。
司会:「ハッピーハロウィーン!みんなーー!恋がしたいか—!?」
参加者全員:「ハッピーハロウィーン!」
司会:「せっかくですから、周りの方とも乾杯してくださいね〜」
その言葉通り、俺は近くにいた女の子と乾杯して歩いた。それからしばらくすると、「名前ビンゴ」というゲームがスタートした。
とにかく話しかけ自己紹介をする、名前ビンゴゲーム
名前ビンゴは、白紙のビンゴカードに女の子の名前を記入し、司会者が男女交互に名前を読み上げていくという、要するに通常のビンゴの数字が名前になったようなものだ。「名前ビンゴ」は、まず白紙のビンゴカードに女の子から名前を聞いてマスを埋めていくのだ。(え〜!24マスもあるから、24人に話しかけるのか〜!(笑)恥ずかしいな〜。)
Aさん:「すいませーん!お名前を聞いてもいいですかー?私は○○です!」
Bさん:「いいですよー!俺は○○でーす!」
Cさん:「私も教えて下さーい!」
当たり前のように名前を交換し始めた。(これなら、簡単に話しかけても大丈夫かも)俺は近くにいる女の子に次から次へと話しかけ、名前を聞き出した。最初は恥ずかしい気持ちもあったが、すぐに女性に声をかけるのも慣れた。時には、女性から話しかけてくれることもあったりするぐらいだ。ビンゴゲームの為に話しかけるんだという口実が生まれた事によって、異性に話しかける抵抗が減ったのだろう。(なるほどな!いいゲームを企画するな〜(笑))
25人埋めるのに20分〜30分ぐらいかかった気がする。大体の人がビンゴカードを埋めたぐらいのタイミングで、ようやくビンゴゲームがスタートした!
ビンゴゲームがスタート。ビンゴできるのか?!
「あい」「かずのり」「みゆき」「ゆうすけ」・・・・ステージ上にある大きなプロジェクターで映されたスクリーンに、音楽に合わせて男女の名前が交互に発表される。司会者が「ビンゴになった人は、手を挙げてくださいねー!」と声をかけるも、全然ビンゴにならない!「かおり」「しゅんすけ」・・・・・その後も次々と発表される。
30名分ぐらいの名前が発表された時、ついにビンゴになった人が登場!「おお!ようやくビンゴでました!ステージまで来てくださーい!」最初のビンゴの人は、ドラキュラ伯爵だった。(うらやましいー!賞品なんだろう?)「賞品は、お菓子でーす!(笑)」それを知ってなんだかガッカリした俺とは裏腹に、ドラキュラさんは嬉しそうにこう言った。「私をビンゴに導いてくれた女性に感謝します!」と。(いいこと言うじゃないの、ドラキュラさん!)
その後も、次々と名前が発表されるがビンゴする人が現れない。「これいつまでやんねん!(笑)ドンドンいきましょう!」(それ!こっちのセリフだよ!)と思い、疲れた俺はビンゴ会場のダンスフロアを後にした。