10年待ち続けた彼に振られ、酷く傷ついていた先輩が結婚・・。
この心境の変化に私は本当に驚きました。
どうやって立ち直ったのだろう、また男性と付き合いたい、
結婚したいと思えるようになったキッカケは、
一体何だったのだろうと、私は不思議でなりませんでした。
「結婚ですか!?」
「そうなのよ、近いうちに結婚することになったの。」
「それは、おめでとうございます!そんな男性と出会えたなんて、
本当に良かったですね。」
「ありがとう。実はね、私、婚活したのよ。」
「こ、婚活ですか?」
「そう、もうアラフォー間近だしね、
自分から動かないと新しい出会いは難しいんじゃないかって思って。」
「なるほど・・。でも、どうしてそんな心境になれたのですか?
もう男性はいいやって思っていたくらいなのに・・。」
「彼に振られた時、私もあなたのように食事ものどを通らなくて、
げっそり痩せてしまったのよ。何に対してもやる気が起きなくてね。」
「でも、ふと思ったの。何であんな男の為に、私がすさんだ人生をを
送らなきゃいけないんだ!ってね(笑)」
「振られて落ち込んで、人生投げやりになるなんて悔しいじゃない。
綺麗にして女磨いて幸せな結婚ができたら、あの時、彼に振られて
良かったって思えるかなと思ったの。」
「凄いなぁー、そんな風に私も気持ちを切り替えたいです・・。」
「うん。大変だったけれど、今の彼と出会えて本当にそう思えるように
なったのよ。あの時、元彼に振られていなかったら、今の彼とも
出会えなかっただろうし。何より元彼と結婚できていたとしても
きっと幸せにはなれなかったと思う。」
「そうですよね・・。」
「結婚する前に、本当の彼が分かって良かったんじゃない?
もし彼と結婚してたら、浮気に悩まされているかもしれないわよ。」
「私・・・」
「私、婚活します・・」
「先輩みたいに、素敵な男性と出会いたい。浮気の心配なんて必要ないような
誠実で結婚に真剣な人と出会いたいです。
そして、幸せな人生を送りたいです!」
「うん、そうだね。あなたならきっと幸せになれるわよ。」
最後の先輩の一言でうるっときてしまった私は、ガンガンにお酒を飲み
笑って泣いて、ようやく彼を吹っ切る事ができたのです。
こうして、私の婚活が始まりました。
意外とトントン拍子に進むのでは?と思っていた私ですが、
そんな根拠のない自信がすぐに崩れてしまったのは、言うまでもありません。