婚活を決意してからKさんに出会うまで半年以上かかりました。Kさんとの交際がはじまってからも長い時間がありましたし、プロポーズされてから実際に結婚に至るまでの歳月は本当に長かった……。
婚活をしてよかったか?
婚活パーティーのようなところを利用してよかったのか?
答えが出るのはずっとずっと先のことでしょう。たぶん、これからもまだわたしとKさんの間では小さなもめ事もあることでしょう。うまくいかないときには、相手の過去や、婚活パーティーを利用して出会ったことを理由にして、相手を責めたり、悔いたりすることがあるのかもしれません。
でもひとつ言えることは、それは出会って結びついた縁があるからこその「苦難」です。彼がまっすぐにわたしに向かってきてくれるように、わたしもどんなときも向かい合って生きていきたいと思います。
ただなんとなく「子どもが巣立ってからの人生はひとりじゃ嫌だな」と思ったからはじめた婚活でした。なんでもかんでも、結婚の条件に照らし合わせて「幸せになれる確率」をはじき出そうとやっきになっていました。でも結婚を意識して相手を探す日々のなかで、周囲の人たちに恵まれて、私は自分自身の中にあった「過去」をいいほうに考えることができるようになってきました。
自分のこれまでを最悪の過去として捉えて、自分はついていない人間だと思ってきたばかりに、本当に今ここにある幸せをわかっていなかったのではと思います。やっぱり、「これからの人生」はネガティブではなく、ポジティブに考えて生きていくほうが楽しいでしょう?
いまだに息子のほうはKさんとはあまり口もききませんが(苦笑)娘が「再婚だけどKさんははじめてなんだからふたりで結婚式の写真ぐらいはとったら?」ってすすめてくれて写真館を予約したんですよね。そしたらかなり不機嫌な顔をしつつもちゃんと息子もきてくれて、Kさんの母親も一緒に「はじめての家族写真」を撮りました。
その写真を持っていくと、工務店の奥さんたら、ものすごい金縁の悪趣味な豪華な額縁にいれて事務所に飾ってくれたんですよ!(笑)そして、よかったよかった、って。手をあわせて拝みながら「よかったねぇ、ちかちゃん」って泣くもんだから、ふたりして抱き合っちゃいました。思えば工務店の小さな事務所で、奥さんに「婚活したら」って言われたことがきっかけでした。私たちの結婚記念の写真を飾るのに一番ふさわしい場所なのかもしれませんね。