
スーパーの安物ワインしか飲んだことない私ですが、「ボージョレヌーヴォーの会」ならあんまり詳しくなくても大丈夫そうかなと思って、その会に参加してみました。
カップリングパーティーというのは、ずらりと並んでどんどん席をローテーションして名刺交換して、というイメージを持っていました。でもワインの会は一応プロフィール交換はするし、自己紹介タイムみたいのはあったけれど、まぁ学生時代の合コンとさして変わらない雰囲気でしたね。
それに多少はお酒が入ってリラックスするし、ボージョレという共通の話題もあるので、いくつかカップルができあがって話し込んでいたり、小さな輪ができてそこで盛り上がるという感じです。
ところが、これがまた、ダメなんですよ……。別に私も無口というわけでもないと思うんですが、うまく話の輪に入れなくて。見てると、女性なんかでもグラス片手になにげない感じで男性に話しかけたり、盛り上がってる輪の中にスッと入っていってるんですね。でも、私はうまくできなくて。タイミングがはかれないんです。いろいろと考えちゃって、あ、今いかなくちゃって思ったときにはもう遅いって感じです。緊張して、握りしめたまんまのグラスがだんだんとあったかくなってきちゃうぐらいに突っ立ってました。
男性が15,6人、女性も同じぐらいいたと思うんですけど、中央のワインとオードブルが置かれたテーブルにはほとんど近づけなくて、ずっと壁ぎわの椅子に座ってる始末です。
参加してみた実感は、「自分からいけない人は難しい」っていうことでした。別に男性に話しかけたりできなくても大丈夫だとは思うんです。あとは、立っているだけでもニコニコしているとか、うまく言えないんですけど女性から見ても「スキがある」っていうのかな。話しかけやすそうなタイプっているでしょ? そういう人には次々と男性が声をかけてくるんですね。
私は最初ということもありましたけど、自分でもきづくと唇を噛み締めていたりして、なんともガードが固そうというか、とっつきにくい印象を与えてしまっていたのではないでしょうか。こういうことも経験なんで……。「もう1度こういう会があったらうまくやれそうなんだけどな」って帰りがけに思いました。
じっと壁際に立って、グラス握りしめたまま床に視線を這わせているようじゃあ、周囲の人も(女性もふくめて)声をかけづらかったと思います……。