帰宅してから、ボーっと今日話したことを考えていました。1:1のお見合いパーティーに参加してみたら?と言われたものの、どんなものなのかあまりイメージがわかず、ワインを片手にダラダラとネットで検索してみることにしました。
どうやら個室で一人一人ゆっくり会話をする、まさにお見合いといった感じのもののようです。いろいろな条件のパーティーがあるなかで、ふと目に留まったのが、バツイチに理解がある人限定というものです。
バツイチ限定の婚活パーティーならば、気まずい思いをする必要もないし、1:1ならば話の輪に入れなくて嫌な思いをすることはないか。なにか新しいきっかけになればと思い、ほろ酔いの勢いもあってそのまま申し込みをしてみることにしました。
パーティーは男女各6人の小規模なもので、一人10分ちょっとずつお話ができるものでした。その中でひとり「あれ、いいかな?」と思える人がいました。小さな信用金庫に勤めている人で年収は条件より下でしたし、お酒もあまり強くないみたいでした。趣味で一致するところもなかったのですが、まじめで誠実そうな印象で、もう少しお話をしてみたいと思いました。
なんとなくこのチャンスを逃してはいけないと感じて、思い切って連絡先を聞いて、その夜にお礼と後日もう一度ゆっくりご飯でも。とお誘いのメールをしました。「こうして女性からお誘いが来たのははじめてなのでとてもうれしいです」と書かれていたのが、いいな、と思いました。素直な人だなという印象を受けたんです。
お互いの予定を確認し、次の土曜日の午後にお会いしました。お茶をして、しばらく話をしました。盛り上がるわけでもなく、まだ少しぎこちなさを感じる空気でしたが、落ち着いて会話できている気がしましたし、安心感もありました。私が「これといって趣味もないんですが」などと聞かれた質問に答えているなかでとても誠実に聞いてくれているといった気持ちになりました。「僕はあんまりワインとか詳しくないんだけど、この前お話ししたときにワインがお好きだと仰ってたのでこの場所を選んだんです」そう彼が言いました。
一度きりのパーティー、しかも数人いる中で、私の好みをちゃんと覚えていてくれたのがうれしく思えました。お茶をした場所から数分のところにけっこう有名なワインショップがあるんです。よかったらそこを見にいきませんかと誘われました。
私の好みに合わせようと努力している姿にとても好印象を持ちました。自分の好きなように行動したりするのは簡単にできますが、相手の好みに合わせて喜んでもらおうと動けるのはなかなかできることではないな。と思いました。